越後妻有「上郷クローブ座」とは

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Photo:Gentaro Ishizuka

舞台は2012年に閉校した新潟県津南町立旧上郷中学校。2015年夏に誕生した越後妻有「上郷クローブ座」は、越後妻有地域で開催されている「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」におけるパフォーミングアーツの拠点として構想されました。
パフォーマーが自然豊かな地域で滞在しながら、作品を制作し上演できるこの施設は、地域におけるパフォーミングアーツの可能性を探り、都市と地域の交換の場となることを目指しています。
大地の芸術祭の開催期間以外には、演劇・ダンス・音楽など、プロアマ問わず、地域で滞在制作・合宿稽古・公演を行いたいという団体利用者を募集しています。
※「上郷クローブ座」は、津南町自慢の津南ポークにも良く合うスパイス「クローブ(丁子)」と、シェイクスピアの「グローブ座」に因んで名づけられました。

>体育館(劇場)
>レジデンス
>レストラン
>アート

「上郷」とは

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国内有数の豪雪地として知られる「津南町上郷地区」は、新潟県の最南端、長野県の県境に接し、長野県から流れくる千曲川が信濃川と名前を変え、周囲を河岸段丘と山々に囲まれています。
この雪深い地に縄文の昔から先人が住み、田んぼや畑を切り拓いてきました。かつて上郷村(昭和30年閉村)と呼ばれたこの里には、現在478世帯、1,475人(平成27年6月末時点)が暮らしており、過疎化が進むなかでも、地域の元気な女衆・男衆がこの「上郷クローブ座」の運営に携わっています。

これまでの参加アーティスト

○サンプル/松井周

レジデンス:2015年7月
公演:2015年7月26日、29日、31日、8月1日
「ヘンゼルとグレーテル~もう森へなんか行かない~」

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Photo:Akihiko Okada

○ニブロール

レジデンス:2015年8月
公演:2015年8月15日、16日
「リアルリアリティ」

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Photo:Ayumi Yanagi

○指輪ホテル

レジデンス:2015年8-9月
公演:2015年9月5日-6日
「あんなに愛しあったのに~津南町大倉雪覆工篇」
(大倉スノーシェッドにて公演)

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Photo:Hiroshi Hatori

大地の芸術祭とは

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「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。地域に内在する様々な価値を、アートを媒介として掘り起し、その魅力を高め、世界に発信し、地域再生の道筋を築くことを目標としています。農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、「人間は自然に内包される」を基本理念としたアートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めています。

大地の芸術祭の里とは

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越後妻有の地域づくりは、芸術祭会期中だけでなく、年間を通じて行っています。地元やアーティスト、こへび隊をはじめとするたくさんのサポーター、多ジャンルの団体や個人など、多くの方々と一緒にさまざまな活動に取り組み、その魅力を発信し続けています。
里山に点在する200にのぼる恒久作品をベースに、春夏秋冬、地域の良い季節に各美術館の企画展や食・農業・イベント・集落行事のプログラムを組み、季節を通じて越後妻有に訪れ、通う人たちを増やしていきたいと考えています。越後妻有「上郷クローブ座」もこれらの活動と連携し、越後妻有地域全体の魅力を高めていくことを目標としています。

⇒大地の芸術祭の里公式ウェブサイト